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お国に擦り寄るトンデモ案件にご注意を❗トンデモを国が推進しているように思われるぞ❗

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国家が子育てを指導するというか、家庭内の方針についてとやかく言うことは果たして正しいことなんだろうか?なんてことを押し付けがましい親学や食育や胎内記憶、これってなんだかヘンじゃないの?まるでお国が後押ししているように思われてしまうトンデモ案件じゃんというお話です。

食育ってなんだかヘンな方向に向かっているように感じます

例えば「食育」は次のように定義されています。

食育ってなに?
生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの

農林水産省

しかし食育は違った方向と言うか、なんとなーく不気味な方向へ走っているように感じます。

例えば以下のブログで書きましたが、とにかく親は手間暇をかけて食事を作りなさい❗ってことを政府主導で推進しているように感じてしまうのは私だけじゃないと思います。

「食育」という言葉⋯トンデモさん多発問題の元凶かも?内閣府まで⁉

「食育」という言葉⋯トンデモさん多発問題の元凶かも?内閣府まで⁉

食育という言葉とトンデモさん多発の関連性を調べていくと「食育基本法」が制定された時期を堺に怪情報が急増したようです。この2005年に制定された食育基本法が健康食ブームを煽ったと言わざるを得ません。食生活の乱れは何も現代に限った問題ではありません。時代・土地・環境に応じて人々は対応してきたのが日本食の文化です。

女性の社会進出をバックアップするべき国がこのような古臭い概念に縛られているのです。

さらに食育という言葉は迷走しつつ発展しています。

「食育」は怪しげな雰囲気が充満しているのか?トンデモ案件多発中❗

「食育」は怪しげな雰囲気が充満しているのか?トンデモ案件多発中❗

食育基本法ができたもののその精神・概念を曲解して教育現場で実践する教育者がいます。結果として痛ましい事件が起こってしまっています。子供に好きじゃないものを無理やり食べさせるのは食育でもなければ教育でもありません。給食関連のトンデモ食育を取り上げます。

中にはコンビニ食が非行の原因であるとか、パンを食べると学校の成績が悪くなるとか、どう考えても非科学的かつ医学的にありえない主張をなさる方も出てきてしまう始末です。

胎内記憶という危なっかしい考え方が蔓延しつつあります

赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときに、どんなことを思っているのかなあ、と誰でもが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?どう見ても誘導尋問なのか、無理くり記憶の刷り込みなのか、お子さんにお母さんのお腹の中にいた時の記憶「胎内記憶」を喋られようとしている一派がいます。

池川明医師「胎内記憶」って赤ちゃんや母親に無茶苦茶プレッシャーかけていませんか?

池川明医師「胎内記憶」って赤ちゃんや母親に無茶苦茶プレッシャーかけていませんか?

私たちは、生まれてきた意味・生きる意味を見出すために生きて、日々悩んでいます。子供は親を選んで産まれてくるという考え方で救われる人もいれば、傷つく人もいます。反対に子供は親を選べないという考えに納得してしまう人も多いはず。前世や生まれ変わり、そして一度は胎内記憶について考えたことありませんか?

これを積極的に講演会等で繰り返し話している医師によれば、不妊症の方は赤ちゃんに選ばれていない、なんてことも述べています。この胎内記憶、最近では進化しているというか、かなりアッチ方面に凄まじく向かっています。

胎内記憶のトンデモ池川医師と安倍昭恵夫人がタッグを組んだ??

胎内記憶のトンデモ池川医師と安倍昭恵夫人がタッグを組んだ??

妊娠中のお母さんが、お腹の子供に語りかけるのは自然なことです。そして子育て中のママがお子さんに「ママのお腹の中にいた時はどんな気持ちだった」と尋ねるのも微笑ましいひと時です。ですが胎内記憶というワードを用いて疑似科学・ニセ医学を吹聴する医師がいます。さらには胎児前の精子・卵子の記憶まであるというトンデモぶりです。

親学ってのもなんだかヘンな方向へ

親学という言葉があります。

親学(おやがく、「しんがく」ではない)とは、伝統的価値観に基づいた子育てのために、親が学ばねばならないとされているものである。

https://www8.cao.go.jp/shoushi/index.html

このように解釈されています。ですが、これもかなり危なっかしい解釈もできてしまいます。次のようなブログを書きました。

トンデモ系❗「親学」というニセ医学・疑似科学が子育てママに襲いかかっている⁉

トンデモ系❗「親学」というニセ医学・疑似科学が子育てママに襲いかかっている⁉

子育てはうまくいかなくて当たり前で、悪いこととわかってはいてもついつい周りと比較してしまい何でウチの子は・・・と悩んでしまうもの。そんな悩めるママをターゲットにした怪しいビジネスがはびこっています。今回は「親学」という非科学的かつニセ医学を取り上げます。

この親学ってのは「昔の日本は良かった」が基本となっていますので、先日大臣に就任した方が教育勅語をアレンジしたら現代でも使えるのでは的な話をして話題となりましたよね。

権力者および関係者に近寄るトンデモさんの面々

トンデモさんたちが私たちのような懐疑主義者の俎上に載せられ「そんな、アホみたいな話あるわけなじゃん」と笑われている平和な時代もありました。しかし、トンデモさんたちはどうも権力者に気に入られるのか、はたまた擦り寄るのか、このようなことがあります。

天然系のアッキーと先ほど述べた胎内記憶の医師が同じ会に呼ばれていたのです。たまたま同じ会でばったり遭遇というのではなく、アッキーがゲストと招かれたトークショウでこの医師がありがたーいお話を述べていたようです。

さらにこんなこともあります。

胎内記憶を持った子供は近年では精子時代の記憶さえ語り出したようです❗この医師と親密な関係にある絵本作家さんがいました。

炎上した「あたしおかあさんだから」の絵本作家と「胎内記憶」のトンデモ系医師の深い関係

炎上した「あたしおかあさんだから」の絵本作家と「胎内記憶」のトンデモ系医師の深い関係

のぶみ (@nobumi_ehon)さんというヒットを飛ばすも次々炎上する絵本作家さんがいます。ママがおばけになっちゃった!で有名になりました。「あたしおかあさんだから」という作品があるのですが、胎内記憶というニセ医学で有名な医師と深いつながりがあります。のぶみさんが影響を受けているトンデモ医学のお話です。

絵本作家さんは内閣府のお仕事もされているようで、胎内記憶が内閣府を浸食するのも時間の問題だとの危機感をお持ちの方もいらっしゃいます。

画像

採用する作家さんの思想信条まで調査するのはやり過ぎだとは思います。しかし、疑似科学・トンデモ医学の信奉者を採用するのはちょっとマズイような気がします。

自治体が主催する行事や講演会って本当に信用できるものなのでしょうか?

例えば疑似科学の典型例として「EM菌」というのがあります。何にでも効果があり、原発事故の時には除染作用があるなんてことまで言い出す人もいたのです。

上流域にお住まいの「EM菌撒き散らしオバサン」、医師としては健康被害が心配です。

上流域にお住まいの「EM菌撒き散らしオバサン」、医師としては健康被害が心配です。

EM菌とは有用微生物群(Effective Microorganismsの頭文字をとってEM)で構成された菌を主成分とする詳細不明の物体で、科学的かつ医学的検証ではエビデンスは確立していません。EM菌というワードに遭遇したら要注意です。すべてはある理論につながっているのです。それは波動理論です。

このような明らかに非科学的で医学的に間違った考え方を拡散している人々の最終目的ってなんなのでしょうか?政治家やお役人はこの人々の考えが本当に正しいとかんじているのでしょうか?そういえば某大臣がこのEMに関わっていた件も報道されましたね。

おまけ

今まで私はたくさんの権力志向的なトンデモさんのブログを書いてきました。先日、あるブログに対して「削除せよ、削除しないと法的手段に訴える」とのメールをいただきました。どの点が法的手段に訴えられるのか検討するために一時的に削除しています。

削除したブログはここにあげたブログに関連したものです。私としては権力を振りかざす人の要望に屈したわけじゃないので誤解なきように。メールをいただいた先週は連休もあり当方の弁護士とスケジュールの調整がつかなかったため、急遽そのような処置をしたのです。削除要求が本当に正当性のあるものなのか、近々打ち合わせをして検討いたします。

このブログを読んでさらに「削除せよ❗!」ってメールをくださるのでしたら、メルアドは正しいものをご記入くださいね。

著者プロフィール

桑満おさむ(医師)


このブログ記事を書いた医師:桑満おさむ(Osamu Kuwamitsu, M.D.)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ医師のプロフィール詳細

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